外構工事の主な種類は3つ|種類選びで後悔しないためのポイントや工事の流れを詳しく解説!

外構工事の主な種類は3つ|種類選びで後悔しないためのポイントや工事の流れを詳しく解説!

外構工事の種類や選び方について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。外構工事は家を引き立たせる重要な役割を果たしているため、悩んでしまうのも無理はありません。
本記事では、外構工事の主な種類や設備選びで後悔しないためのポイント、外構工事の流れと工事にかかる期間について解説します。また、外構工事業者の選び方で失敗しないためのコツについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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外構工事の主な種類は3つ

外構工事の主な種類について解説します。

  • オープン外構
  • クローズ外構
  • セミクローズ外構

それぞれについて詳しくみていきましょう。

 

1.オープン外構

オープン外構とは、敷地の境界にフェンスや生垣を設けずに、開放的な空間を作り出す外構スタイルです。このスタイルは、解放感があり、敷地内へのアクセスが容易な点が特徴です。

また、近隣住民とのコミュニケーションが取りやすく、友好的な環境を促進する効果があります。さらに、フェンスなどの構造物が少ないため、外構にかかる費用を抑えることも可能です。

しかし、プライバシーの確保が難しくなるというデメリットもあります。家の内部が外から見えやすくなるため、カーテンの使用や窓の開け方に注意が必要です。

 

2.クローズ外構

クローズ外構は、敷地をブロックフェンスや塀で囲み、プライバシーを重視した設計です。このスタイルでは、ガレージにもシャッターやゲートを設けるのが一般的です。

クローズ外構は、プライバシーを守りたい家庭に適しています。しかし、クローズ外構のデメリットとしては、一度侵入者が敷地内に入ってしまうと外部からは見えにくいため、犯罪のリスクが高まる可能性があります。

 

3.セミクローズ外構

セミクローズ外構は、オープン外構の開放感とクローズ外構のプライバシー保護のバランスを取ったスタイルです。このスタイルでは、来訪者の出入りが頻繁な門周りやガレージなどの空間は開放的にしつつ、生活空間に近い庭や部屋の周囲はプライバシー保護を重視します。

セミクローズ外構のデメリットとしては、オープン部分では外部からの視線が入りやすく、クローズ部分では完全な開放感が得られない点です。

 

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外構工事の主な設備や建材7例

次に、外構工事の主な設備や建材について解説します。

  • 門柱
  • カーポート
  • 玄関アプローチ
  • ウッドデッキ
  • フェンス
  • 植栽
  • 照明

それぞれについて詳しくみていきましょう。

 

1.門柱

門柱は外構デザインにおいて非常に重要な建材です。昨今は、宅配ボックスの設置やインターホンの組み込みなど、多くの機能を兼ね備えているケースが多くなっています。

これらの機能は日常生活の利便性を高めるとともに、セキュリティ面でもプラスの影響をもたらします。門柱を選ぶ際はデザインのみならず、これらの機能面にも注目し、総合的な観点から最適なものを選ぶようにしましょう。

 

2.カーポート

カーポートは、車両を直射日光や雨、雪などから長期的に保護する役割があります。カーポートのデザインが外構全体の雰囲気を大きく左右するため、家の外観や所有者の好みに合わせてさまざまなスタイルから選びましょう。

市場には機能性だけでなく、デザイン性を重視した多様なカーポートが存在しており、選択肢は豊富です。また、カーポートを選ぶ際は、耐久性やメンテナンスのしやすさも考慮してください。

 

3.玄関アプローチ

玄関アプローチは、来訪者が初めに目にする部分であり、家全体の印象を大きく左右します。どのような素材を採用するかで印象が大きく異なるため、家全体の雰囲気に合わせて最適なものを選ぶようにしましょう。

また、アプローチのデザインには機能性も重要であり、滑りにくい素材や夜間でも安全に歩けるように、照明を設置したりする工夫が必要です。

 

4.ウッドデッキ

ウッドデッキは、屋外でのリラックスタイムやレジャー、家事の効率化に役立ちます。たとえば、洗濯物を干すスペースとして利用したり、友人を招いてのバーベキューやお茶の時間を楽しんだりすることも可能です。

ウッドデッキを建物の床レベルに合わせて設置すれば、室内が広がったような印象を与えられ、開放感を演出できます。さらに、ウッドデッキは屋外空間を快適に利用するための家具やプランターを配置する場所としても最適です。

 

5.フェンス

フェンスは、プライバシー保護やセキュリティ強化、美観向上の役割を果たし、材質はアルミや樹脂、木材、ブロック塀など多岐にわたります。

アルミや樹脂製のフェンスは現代的なデザインでメンテナンスが容易な一方、ブロック塀や土塀は堅牢さが特徴です。フェンスを選ぶ際は、プライバシー保護のレベルや風通しの良さ、採光の必要性など、目的に応じて適切なタイプを選ぶことが大切です。

 

6.植栽

植栽では、選ぶ植物によって、四季を通じて異なる風景を楽しむことができ、外構の雰囲気を大きく左右します。シンボルツリーの植栽は、その土地のランドマークとなり、成長する様子を通じて住宅との時間的な結びつきも感じさせます。

植栽を計画する際は、花木の色や形、成長速度、季節ごとの変化などを考慮しましょう。また、メンテナンスの容易さも重要なポイントです。

 

7.照明

照明は、夜間の安全確保や防犯効果、そして建物や庭の演出に不可欠です。玄関や駐車場など、夜間に安心して移動するには照明が欠かせません。

また、照明は外構デザインの一部として、建物や植栽を美しく際立たせる効果もあります。照明設備を設置する場合は、適切な位置や光の強さ、色温度などがデザインの印象を左右します。

建物から離れた場所に照明を設置する場合は、電源の配管計画が必要となるため、注意しておいてください。

 

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外構工事の種類や設備選びで後悔しないための3つのポイント

次に、外構工事の種類や設備選びで後悔しないためのポイントについて解説します。

  • 家のデザインに合わせる
  • 動線や使いやすさを考慮する
  • メンテナンスしやすいものを選ぶ

それぞれについて詳しくみていきましょう。

 

1.家のデザインに合わせる

家のスタイルと外構が調和していないと、全体の印象がバラバラになり、美観を損なうおそれがあります。たとえば、モダンな家にはシンプルでスタイリッシュな外構が適しており、伝統的な家にはナチュラルやクラシックな外構がふさわしいです。

また、使用する素材や色調も家のデザインに合わせて選ぶことが大切です。素材の質感や色が家と調和することで、一体感のある外観を実現できます。

 

2.動線や使いやすさを考慮する

美観と機能性がバランスよく組み合わさった外構は、住まいの価値を高め、快適な生活をサポートします。たとえば、駐車スペースは出入りしやすい位置に設ける、ゴミ出しや洗濯物干しの場所を便利な位置に配置するなど、日常の行動パターンを事前に考えておくことが大切です。

また、将来のライフスタイルの変化も見越して、柔軟性のある設計を心がけましょう。

 

3.メンテナンスしやすいものを選ぶ

庭の植栽やガーデニングを楽しみたい方は、手入れの頻度や必要な労力を考えたうえで植物を選びましょう。たとえば、落葉が多い樹木や手入れが複雑な植物は、見た目は美しくてもメンテナンスが大変なため、忙しい人やガーデニングが初めての人には不向きかもしれません。

このように、外構を考える際は美しさだけでなく、日々の手入れが容易で、長く快適に使える外構を選ぶことも大切です。

 

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外構工事の流れと工事にかかる期間

次に、外構工事の流れと工事にかかる期間について解説します。

  • 外構工事専門業者に依頼する場合
  • ハウスメーカーに依頼する場合

それぞれについて詳しくみていきましょう。

 

1.外構工事専門業者に依頼する場合

外構工事を専門業者に依頼する場合の流れは以下のとおりです。

  • 業者の選定

信頼できる外構工事業者を複数選び、連絡を取る

  • 現地打ち合わせ

業者が現地に訪れ、ニーズや要望を直接聞き、敷地の状況を確認する

  • 見積もりの取得

選定した業者から詳細な見積もりを取得し、内容を比較検討する

  • 業者の選定と契約

見積もりと提案内容をもとに最適な業者を選定し、契約を結ぶ

  • 工事実施

契約後、工事スケジュールにもとづいて工事が実施される

外構工事の期間は、工事の規模や内容、天候などによって変わりますが、一般的には数日から数週間程度です。

 

2.ハウスメーカーに依頼する場合

ハウスメーカーに外構工事を依頼する場合、住宅と外構のデザインが一体となり、統一感のある空間を実現できます。主な工事の流れとしては以下のとおりです。

  • 初期打ち合わせ

家の設計段階で外構のイメージや要望をハウスメーカーに伝える。大まかな外構のプランを立て、住宅設計に組み込む

  • 詳細設計

外構の具体的なデザインや使用する材料、植栽の種類などを決定する。外構の詳細な費用も算出される

  • 見積書の確認

外構工事を含めた全体の見積書をチェックし、内容に問題がなければ契約を結ぶ

  • 工事実施

住宅の建設と並行して外構工事が実施される。ハウスメーカーが一貫して工事するため、工事期間の短縮が見込める

ハウスメーカーに外構工事を依頼するメリットは、工事の一元管理による手間の削減と期間の短縮です。しかし、ハウスメーカーによっては取り扱いできる外構やデザインに限りがある可能性もあるため、事前に確認し、希望に沿った外構が実現可能かどうかを検討しましょう。

 

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外構工事業者の選び方で失敗しないためのコツは3つ

次に、外構工事業者の選び方で失敗しないためのコツについて解説します。

  • 工事内容に合っている
  • 実績が豊富にある
  • 保証やアフターサービスが充実している

それぞれについて詳しくみていきましょう。

 

1.工事内容に合っている

業者によって得意分野が異なるため、自分が求める外構工事に対して豊富な経験と実績がある業者を選ぶようにしましょう。具体的な工事内容について事前にリサーチし、業者に直接問い合わせてみるのも1つの方法です。

また、過去の施工例を見せてもらい、質問や懸念点をクリアにすることも大切です。工事プランがある程度決まったら、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。それぞれの提案内容、コスト、コミュニケーションの取りやすさなどを比較検討し、最適な業者を選んでください。

 

2.実績が豊富にある

実績が豊富にある業者は、さまざまな状況での問題解決能力や、細かなクライアントの要望に応えられる経験が豊富にあることを示しています。

可能であれば、施工例の現場を実際に訪問し、完成後の状態や持続性についてもチェックしましょう。小規模業者でも、一人ひとりの職人が高い技術を持っていれば、質の高い仕事が期待できます。

 

3.保証やアフターサービスが充実している

工事後も長期にわたって安心して利用するためには、業者がどのような保証やフォロー体制を提供しているか事前に確認する必要があります。保証が充実している業者を選べば、もし何か問題が発生した際も迅速かつ適切な対応を期待できます。

アフターサービスには、定期的なメンテナンスや不具合があった場合の修理サービスなどが含まれるケースがほとんどですが、保証期間や保証の範囲、アフターサービスの内容を契約前にしっかりと確認しましょう。

 

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外構工事の種類でよくある3つの質問

最後に、外構工事の種類でよくある質問について紹介します。

  • 質問1.外構工事の費用相場は?
  • 質問2.外構工事が必要な理由とは?
  • 質問3.外構とエクステリアの違いとは?

それぞれについて詳しくみていきましょう。

 

質問1.外構工事の費用相場は?

外構工事の費用は施工する構造物の種類や規模、使用する材料によって大きく変わります。たとえば、シンプルなオープン外構では約100万〜130万円程度の費用になるのが一般的です。

一方、プライバシーを重視したクローズ外構の場合は、高いフェンスや門、広い範囲の舗装などが必要になるため、200万〜300万円程度の予算が必要です。ただし、これらの相場はあくまでも目安であり、具体的な金額は業者の見積もりによって決まります。

なお、外構工事の費用相場については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:【部分別】外構工事の費用相場10例|費用を決める要素や安く抑えるコツを詳しく解説します!

 

質問2.外構工事が必要な理由とは?

外構工事が必要な理由は多岐にわたりますが、主な理由は以下のとおりです。

  • プライバシーの保護

フェンスや植栽を設置して外部からの視線を遮り、プライバシーを確保する。また、隣地との境界を明確にしてトラブルを防ぐ

  • セキュリティの強化

外部からの侵入を防ぎ、犯罪のリスクを減らすために外構工事が役立つ。フェンスやセンサーライトの設置がセキュリティ向上に寄与する

  • 家族やペットの安全性

子どもやペットが安全に遊べるように外構でガードする。車道に面した敷地では、外構工事による安全対策が必要

  • 建物を引き立たせる

外構工事は建物のデザインをさらに引き立たせ、美観を高める

 

質問3.外構とエクステリアの違いとは?

エクステリアは家の外観や外側の空間全体を指し、庭や玄関、アプローチ、門、フェンスなどのデザインや配置を含みます。これに対して外構は、エクステリアのなかでより具体的な構造物や設備に焦点を当てた言葉です。

たとえば、フェンスや門扉、カーポート、ウッドデッキなどが外構に含まれます。つまり、エクステリアは住宅の外側の環境全般をデザインすることを意味し、外構はその環境のなかで実際に設置される物理的な要素のことです。

 

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まとめ

本記事では、外構工事の主な種類や設備選びで後悔しないためのポイント、外構工事の流れと工事にかかる期間、外構工事業者の選び方で失敗しないためのコツについて解説しました。

外構工事は主に、「オープン外構」「クローズ外構」「セミクローズ外構」の3種類があります。それぞれに、開放感やプライバシーの保護などのメリット・デメリットがあるため、何を重視するのか明確にすることが大切です。

また、外構工事の種類や設備選びでは、家のデザインとの調和や使いやすさ、メンテナンスのしやすさも考慮するようにしましょう。

 

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