カーポート撤去費用の相場とは?高くなる要因や工事の流れ、業者選びのポイントをご紹介!

カーポート撤去費用の相場とは?高くなる要因や工事の流れ、業者選びのポイントをご紹介!

カーポートの撤去を検討している方で、撤去費用の相場について知りたい方もおられるのではないでしょうか。カーポートの撤去を検討する場合は、費用が意外と高くなりがちな理由や具体的な工事の流れ、そして信頼できる業者を選ぶためのポイントを理解しておきましょう。

本記事では、カーポート撤去費用の相場や撤去費用が高くなる要因、撤去を検討するタイミングについて解説します。また、撤去工事の流れや業者選びのポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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カーポート撤去費用の相場とは?

まず、カーポートの撤去費用の相場をパターン別に解説します。

  • 一般的な撤去にかかる費用
  • 基礎まで撤去する場合にかかる費用
  • 自分で撤去する場合にかかる費用

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

 

1.一般的な撤去にかかる費用

カーポートの撤去においては、さまざまな要素が費用に影響します。一般的に、車1台分のカーポートの撤去費用は約2万円〜3万円が相場です。

カーポートのサイズが大きくなると費用も増加し、2台分では3万円〜5万円、3台分では5万円〜7万円程度となります。これに加えて、カーポートの処分費が約1万円かかるため、最終的な費用は車1台分で3万円〜4万円、2台分で4万円〜6万円、3台分で6万円〜8万円が一般的です。

また、鉄やアルミの支柱は再利用が可能で、買い取りによって工事費用を抑えられる場合もあります。全体の費用は規模や条件により異なりますが、10万円前後に収まるケースがほとんどです。

 

2.基礎まで撤去する場合にかかる費用

既存の構造物を撤去して新しい設備を設置する際は、基礎部分も取り除く必要があります。この作業には特別な工事が必要で、柱一本あたりおよそ7,000円〜8,000円の費用が発生します。

ただし、施工業者ごとに費用は異なるため、複数の業者に見積りを依頼して比較検討することが大切です。とくに、カーポートのような大きな設備では、基礎撤去のコストが全体の費用に大きく影響するため、慎重に計画を立てる必要があります。

 

3.自分で撤去する場合にかかる費用

カーポートの撤去を自分でする場合でも、費用が発生する点に注意してください。なぜなら、解体材やコンクリート片の処分費用に、1万円〜2万円程度はかかるためです。

さらに、必要な工具や材料が手元にない場合、これらを準備するのに費用がかかります。金属を切断するための工具や、切断後の部分を補修するためのモルタルなどの材料は、決して安価ではないため、注意してください。

 

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カーポートの撤去費用が高くなる3つの要因

次に、カーポートの撤去費用が高くなる要因について解説します。

  • 鉄骨やコンクリート素材で作られている
  • 床部分がコンクリートになっている
  • アスベストが含まれている

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

 

1.鉄骨やコンクリート素材で作られている

カーポートの撤去費用が高くなる要因の1つに、鉄骨やコンクリート素材が使用されている点が挙げられます。鉄骨はその頑丈さゆえに解体が難しく、専用の工具や技術が必要です。

また、重量があるため運搬費も高くなります。さらに、これらの素材は適切な処理が求められるため、廃棄物の処理費用も増加します。これらの要因が重なり、鉄骨やコンクリートで作られたカーポートの撤去費用は高額になるケースが多いです。

 

2.床部分がコンクリートになっている

カーポートの床部分がコンクリートの場合、撤去後の修復作業に注意が必要です。コンクリートの床面は、柱や基礎を取り除いた後に新たにコンクリートの補修をする必要があり、この費用が撤去費用を上回る場合があります。

とくに、柱の数が多い場合は、補修費用も比例して増加します。したがって、見積りの段階でこれらの追加費用について業者と詳細に確認しておくことが大切です。

 

3.アスベストが含まれている

アスベストは健康に有害な物質であり、取り扱いには注意が必要です。撤去作業する際には、専門的な知識と技術を持つ作業員が必要となり、特別な防護服や機器が求められます。

また、アスベストを含む廃棄物は一般の廃棄物とは異なり、特定の処理施設で安全に処理しなければなりません。このため、運搬費用や処理費用が高くなります。これらの要因が重なり、アスベストを含むカーポートの撤去費用は高額になるケースが多いです。

 

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カーポートの撤去を検討するタイミングは3つ

次に、カーポートの撤去を検討するタイミングについて解説します。

  • 耐用年数が近づいているとき
  • 台風や積雪で壊れてしまったとき
  • 車を手放すとき

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

 

1.耐用年数が近づいているとき

一般的に、カーポートの耐用年数は約10年〜15年程度です。耐用年数が近づくと、支柱が傾く、天井に錆が発生する、パネルが外れるなどの問題が起こりやすくなります。

こうした老朽化を放置すると、思わぬ事故の原因となるリスクが高まります。そのため、定期的な点検を欠かさず、必要に応じて早めの撤去や交換を検討してください。とくに、支柱の曲がりや錆びを見つけた場合は、速やかに対処するようにしましょう。

 

2.台風や積雪で壊れてしまったとき

屋外に設置されるカーポートは、自然災害の影響を受けやすく、台風や大雪による被害が懸念されます。強風により屋根のパネルが外れたり、雪の重みによって支柱が曲がったりするケースが考えられます。

このような被害が発生した場合、カーポートを放置して使用し続けると、さらなる破損や安全上のリスクが増す可能性が高いです。そのため、被害を受けた際には迅速に撤去または修理するようにしましょう。

 

3.車を手放すとき

車を手放す際には、カーポートの扱いについても考慮する必要があります。多くの人が運転免許を返納する際に車を手放すため、同時にカーポートの撤去を検討するのが一般的です。

カーポートを放置すると、時間の経過とともに劣化が進み、危険な状況を引き起こす可能性があります。そのため、安全を考慮して早めの撤去を検討するようにしましょう。撤去後のスペースは、ガーデニングやDIYの作業場として新たに活用できるため、土地の有効利用にもつながります。

 

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カーポート撤去工事の流れは5つステップ

次に、カーポート撤去工事の流れについて解説します。

  • ステップ1.屋根を外す
  • ステップ2.骨組みを解体する
  • ステップ3.支柱を切断する
  • ステップ4.モルタルで補修する
  • ステップ5.廃棄物を処理する

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

 

ステップ1.屋根を外す

カーポートを解体する際は、まず周囲の安全を確保し、作業エリアをしっかりと保護します。解体は上から下へ進めるのが一般的であり、最初に屋根部分を取り外します。

屋根のパネルは高さがあるため、作業には脚立が必要です。複数のパネルを順番に外していく際には、補助者がいると作業がスムーズに進みます。補助者は脚立の安定を保ちつつ、取り外されたパネルを受け取ります。

また、解体による破片やチリの飛散を防ぐために、周囲を適切に養生することを忘れてはいけません。

 

ステップ2.骨組みを解体する

骨組みの解体作業には、慎重な計画と安全対策が不可欠です。まず、全体の構造を理解し、作業エリアを確保します。ボルトやナットで固定された部分は、専用の工具を使って順次解体します。

重くて長い骨組みを扱う際は、2人以上で協力しながら作業を進めることが大切です。とくに、周囲への影響を最小限に抑えるため、解体する際には周囲に配慮し、安全意識を持って作業を行います。

解体した部材はリサイクル可能な資材とそのほかの廃材に分別し、適切に処理します。これにより、環境への配慮と効率的な資材の再利用が可能です。

 

ステップ3.支柱を切断する

まず、支柱の位置を確認し、切断する箇所をマーキングします。切断には専用の工具が必要であり、多くの場合、金属用のカッターや酸素アセチレン切断機が使用されます。

作業中は火花や金属片が飛散するため、安全ゴーグルや防護手袋を着用し、安全対策の徹底が欠かせません。支柱が切断されると、カーポートの構造が不安定になるため、支柱を支持する仮設支柱やクレーンを使用します。

 

ステップ4.モルタルで補修する

支柱を切断した後は、支柱の切断面の処理が必要です。電動のこぎりで切った後の切断面は鋭利で危険なため、そのまま放置すると怪我のリスクが高まります。

このため、支柱の切断面にはモルタルを使用してカバーするのが一般的です。補修するときは、モルタル材と水を混ぜて切断部分を覆うように塗ります。モルタルを切断面に塗り、乾燥するまで待つことで安全性が確保されます。

 

ステップ5.廃棄物を処理する

解体作業の完了後は、発生した廃材の適切な処理と現場の清掃が求められます。とくに、コンクリートや金属くずなどの産業廃棄物は、法律に基づき許可を受けた業者によって処理しなければなりません。

これにより、不法投棄などの違法行為を防ぎ、環境への影響を最小限に抑えられます。解体業者を選ぶ際には、廃棄物の処理能力や法令遵守の観点から信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

 

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カーポート撤去における業者選びのポイント

次に、カーポート撤去における業者選びのポイントを解説します。

  • 複数業者の見積りと作業内容を確認する
  • 必要な資格や許可を有しているか確認する

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

 

1.複数業者の見積りと作業内容を確認する

カーポート撤去において、信頼できる業者を選ぶためには、複数の業者から見積りと作業内容を確認することが大切です。まず、複数の業者に連絡し、現地調査を依頼します。

調査後、それぞれの業者から見積りを取得し、費用を比較します。この際、費用だけでなく、見積書に記載された詳細な作業内容や使用する機材、処分方法なども確認するようにしましょう。

さらに、それぞれの業者の実績や評判も調査し、過去の顧客のレビューや評価も参考にします。これらの情報を総合的に比較検討し、自分のニーズに最も合った業者を選べば、安心してカーポート撤去作業を任せられます。

 

2.必要な資格や許可を有しているか確認する

業者を選ぶ際は、必要な資格や許可を有しているか確認してください。まず、解体工事をする業者は、一般的に解体工事業の登録が必要です。さらに、アスベストが含まれている場合には、特別管理産業廃棄物の取り扱いに関する許可が必要になります。

これらの資格や許可を持っている業者は、法令を遵守し、安全かつ適切に作業することが保証されます。また、資格や許可の有無は、業者の信頼性や専門性を示す重要な指標の1つです。

 

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カーポート撤去費用でよくある3つの質問

最後に、カーポート撤去費用でよくある質問をご紹介します。

  • 質問1.カーポートを自分で撤去する際の注意点は?
  • 質問2.カーポートの撤去を業者に依頼するメリットは?
  • 質問3.カーポートの撤去費用を抑える方法は?

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

 

質問1.カーポートを自分で撤去する際の注意点は?

カーポートの撤去を自分でする場合、いくつかの点に注意する必要があります。解体に必要なインパクトドライバーや電動のこぎり(セーバーソー)など、専門的な工具は高価であり、これらを購入するだけでもかなりの出費です。

また、作業中の事故を防ぐためには、最低限のDIYスキルが求められます。とくに、高所作業や重量物の扱いには注意が必要です。脚立からの落下や重い支柱を落としてしまうなどの事故が発生する可能性があるため、安全対策を徹底しましょう。

さらに、廃棄物の処理も自分で行わなければならないため、適切な処理方法を知らないと法的な問題が発生するリスクもあります。

 

質問2.カーポートの撤去を業者に依頼するメリットは?

カーポートの撤去には、専門業者の利用がおすすめです。とくに、重量のある基礎部分やカーポートの処分は、自力ですると多大な労力と時間がかかるため、業者に任せる方が安全で効率的です。

専門業者は必要な機材をすべて備えており、コンクリートを掘削して取り除く作業も迅速に対応できます。また、撤去後には、廃棄物の処理もしなければならないため、依頼者自身が処分方法を考える手間が省けます。

 

質問3.カーポートの撤去費用を抑える方法は?

カーポートの撤去費用を抑えるにはいくつかの工夫があります。まず、複数の業者から見積りを取り、費用や作業内容を比較検討することが大切です。

また、作業のタイミングを業者と相談し、繁忙期を避ければ費用が安くなる場合があります。さらに、自分でできる部分的な作業を行うことで、業者の作業時間を短縮し、費用を削減できます。

 

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まとめ

本記事では、カーポート撤去費用の相場や撤去費用が高くなる要因、撤去を検討するタイミング、撤去工事の流れや業者選びのポイントについて解説しました。

カーポート撤去費用の相場は、一般的な撤去で数万円〜十数万円、基礎まで撤去する場合はさらに高額になります。自分で撤去する場合も道具や処分費用がかかるため、撤去費用がかからないわけではありません。

撤去費用が高くなる要因としては、鉄骨やコンクリート素材が使用されている場合、床部分がコンクリートの場合などが挙げられます。なお、業者を選ぶ際は、複数の業者の見積りと作業内容を確認し、必要な資格や許可を有しているか確認するようにしましょう。

 

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