カーポート移設費用の相場とは?追加料金がかかるケースや失敗しないためのポイントを解説!

カーポート移設費用の相場とは?追加料金がかかるケースや失敗しないためのポイントを解説!

カーポートの移設を検討している方で、費用相場や追加料金について知りたい方もおられるのではないでしょうか。移設で失敗しないためにも、事前の設置位置や予算計画が欠かせません。

本記事では、カーポート移設費用の相場や追加料金がかかるケース、失敗しないためのポイントについて解説します。また、カーポート移設を依頼できる業者やよくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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カーポート移設費用の相場とは?

1台用の標準的なカーポート移設には、基礎工事や支柱の設置、土地の整備を含めて、約6万円~7万円が相場です。一方、2台用ではカーポートの取り外しや再設置、新たな場所での基礎工事、土地の均平化や強化を含み、約12万円~14万円が相場となります。

さらに、3台用では約18万円~21万円の費用がかかるのが一般的です。地盤が軟弱な地域や傾斜地での作業は、技術的な難易度が高くなるため、一般的な場所よりもコストが高くなる場合があります。

また、高級なポリカーボネートやガラス製の屋根材を使用する場合、素材が繊細で取り扱いが難しいため、標準のアルミ製と比較して高額になります。

 

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カーポート移設費用に追加料金がかかる3つのケース

次は、カーポート移設費用に追加料金がかかるケースについて解説します。

  • 地盤が軟弱な場合
  • 排水設備の構築が必要な場合
  • アクセスが不便な場合

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

 

1.地盤が軟弱な場合

地盤改良のためには、通常約10万円から20万円の費用が必要です。軟弱地盤での作業は、標準的な条件と比較して技術的な対応が必要となるため、費用が上乗せされます。

また、斜面地や狭小地で作業する場合、特殊な機材や技術が必要になるため、費用が20%~30%増加する傾向にあります。そのため、地盤の状況を事前に調査し、計画的な予算設定が欠かせません。

 

2.排水設備の構築が必要な場合

新しい雨水排水システムを設置するか、既存のシステムに接続する必要がある場合、費用は約5万円~10万円です。排水設備は、カーポートの機能性を保つために不可欠ですが、専門的な技術を要するため費用が加算されます。

また、移設に伴って舗装の再構築や植栽の移動が必要になる場合もあり、追加作業に別途費用がかかるケースも少なくありません。

 

3.アクセスが不便な場合

移設先が交通アクセスが悪い場所に位置する場合、機材や材料の輸送コストが上昇し、総コストが高くなる傾向があります。たとえば、不便な場所へのアクセスによって、総コストが10%~20%増加するケースもあります。

これらの要因を総合的に考慮し、外構カーポート移設の見積もりを取る際には、土地の条件、必要な追加作業、アクセスのよし悪しを詳細に伝えるようにしましょう。

 

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カーポートの移設で失敗しないためのポイントは3つ

次は、カーポートの移設で失敗しないためのポイントについて解説します。

  • 日当たりと風向きを考慮する
  • 近隣との境界線を確保する
  • 自治体の条例や規制を確認する

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

 

1.日当たりと風向きを考慮する

日当たりがよい場所は、冬場に車内の暖房効果を向上させ、夏場は車内温度の上昇を引き起こす場合があるため、季節に応じた適切な場所選びが不可欠です。さらに、リビングの窓近くに設置すると、室内が暗くなる可能性があります。

たとえば、光を通すポリカーボネート製の屋根材は、自然光の取り込みを阻害せず、紫外線はカットしつつ明るさを保てます。

また、台風や強風が頻繁に発生する地域では、風の影響を最小限に抑える設置位置が必要です。たとえば、片流れ屋根のカーポートの場合、屋根が風に持ち上げられるリスクを減らすために、支柱が風を受ける側にくるように設置するのが効果的です。

 

2.近隣との境界線を確保する

カーポートが原因で近隣トラブルになるケースは少なくありません。屋根の傾斜方向や排雪の計画が不十分な場合、融けた雪や雨水が隣家の敷地に流れ込み、トラブルに発展するケースもあります。

これらの問題を避けるため、設計段階で周囲の環境を考慮し、適切な位置選びと屋根の設計をしましょう。カーポートの設置に際しては、近隣との境界線の適切な距離を確保するのが法的にも重要です。

多くの自治体で隣地境界から一定距離の確保が規定されており、一般的には最低でも0.5メートルから1メートル程度を確保する必要があります。

 

3.自治体の条例や規制を確認する

地域によっては、設置の高さや色、材質の規定などのカーポートの設置に関して特定の制限が設けられています。事前にこれらの規制を把握し、建築許可の必要性や、設置後に必要となる手続きを理解しておきましょう。

もし、無許可で設置を進めてしまうと、撤去や設計変更を求められる事態に直面するため、注意が必要です。

 

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カーポートの移設を依頼できる業者

次は、カーポートの移設を依頼できる業者について解説します。

  • 外構工事専門の施工業者
  • リフォーム会社

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

 

1.外構工事専門の施工業者

外構工事を専門に手がけているため、カーポート工事の実績が豊富な業者が多く、完成度の高い仕上がりが期待できます。また、材料についても外構の部材を大量に仕入れているため、カーポート本体を相場よりも安く提供する業者が多いです。

一方、地域密着の小規模な業者の場合、少人数で多くの現場をこなしているため、設置後のフォローまで手が回らず、アフターサービスが十分に提供できない可能性も考えられます。そのため、事前にアフターフォローの有無について確認しておきましょう。

 

2.リフォーム会社

大手エクステリアメーカーと提携しているリフォーム会社であれば、技術力の高さや保証の手厚さ、サービスのきめ細かさについては信頼できます。ただ、リフォームといってもさまざまなジャンルがあるため、カーポートの施工に慣れていない業者も存在するかもしれません。

施工実績や得意分野を確認せずに発注してしまうと、カーポートの仕上がりが期待どおりにならない可能性があるため、事前に実績を調べておきましょう。

 

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カーポートの移設費用でよくある3つの質問

最後に、カーポートの移設費用でよくある質問について紹介します。

  • 質問1.カーポートの設置でよくある失敗事例は?
  • 質問2.カーポートを移設する作業の流れは?
  • 質問3.カーポートを移設する際の注意点は?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

 

質問1.カーポートの設置でよくある失敗事例は?

カーポートの設置でよくある失敗事例は、以下のとおりです。

  • 車の扉開閉がしにくい

大型の車を保有している場合は、扉の開閉をする際に窮屈さを感じるため、カーポートのサイズは余裕を持たせて選ぶのが効果的

  • 駐車しにくい

設置したカーポートが駐車の不便さを招いてしまう可能性がある。そのため、カーポートのサイズを適切に選び、必要であれば梁を延長したり、柱の本数を減らす商品を選んだりする対策が必要

  • リビングが暗くなってしまった

カーポートをリビングの前に設置すると、自然光が遮られて室内が暗くなる可能性がある。対策として、採光性の高いポリカーボネート製の屋根材を選んだり、カーポートの高さを調整したりする工夫が必要

  • 想定していた合計駐車台数が確保できなくなった

カーポートの設置位置やサイズが不適切だと、予定していた駐車台数を確保できない場合がある

 

質問2.カーポートを移設する作業の流れは?

カーポートの移設作業の流れは、以下のとおりです。

  • 屋根の解体

屋根は再使用するため、部材を損傷しないよう注意深く行う。長期間使用されたカーポートの場合、ビスなどの付属品が再使用不可能なケースがある

  • 梁の解体

屋根の解体後、梁も同様に解体する

  • 柱の引き抜き

柱は通常、地中に約50cm埋められ、モルタル(コンクリート)で固定されている。そのため、ハツリ工事(コンクリート割り)を伴い、柱が損傷する可能性もある

  • 再組立て

柱を無事に引き抜いた後は、新品の設置と同じ手順で新しい場所へカーポートを組み立て直す

さらに、注意点として、移設作業は非常に手間がかかり、新品を組み上げる場合の3倍以上の費用がかかります。また、組み上げた後には雨漏りなどの不具合が発生するリスクもゼロではありません。

 

質問3.カーポートを移設する際の注意点は?

カーポートを移設する際の注意点は、以下が挙げられます。

  • 部品の劣化チェック

移設するカーポートの使用期間と部品の状態を確認し、劣化が進んでいないか検討の必要がある。長期間使用されたカーポートは、部品の交換が必要なケースが多い

  • 構造的安全性の評価

専門業者による診断を受け、屋根の材質や支柱の状態、連結部分の耐久性をチェックする必要がある

  • 土地の条件の確認

地盤が軟弱な場合は基礎の補強が必要になり、追加費用が発生する可能性がある

  • サイズ調整とカスタマイズ

移設先のスペースに合わせてカーポートのサイズ調整やカスタマイズが必要な場合、追加の工事費用がかかる

 

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まとめ

本記事では、カーポート移設費用の相場や追加料金がかかるケース、失敗しないためのポイント、カーポート移設を依頼できる業者について解説しました。

1台用の標準的なカーポート移設には、基礎工事や支柱の設置、土地の整備が含めて、約6万円~7万円がかかります。しかし、地盤強化や排水設備の構築が必要な場合やアクセスが不便な場所にある場合は、追加料金がかかる傾向にあります。

また、移設の際には、日当たりや風向きに注意してください。さらに、近隣との境界線の適切な確保も不可欠です。これらに注意し、適切な移設を実施するようにしてください。

 

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